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Fishing Report
釣行レポート
呼び覚ませ!バス釣りの魅力…桧原湖(7月20日〜22日)

いかり潟の島々
結構歩くのよ。もうぐったり
ついにと言うか、ようやくと言うか、とうとう桧原湖に行ってまいりました。
桧原湖は言わずと知れたスモールマウスバスの聖地。 今回の釣行はもちろんこの新たなターゲットを探りに行ってまいりました。
右も左も全くわからない状態での今回のチャレンジ、 果たしてどうなりましたやら…

桧原湖ちょっとメモ

福島県のほぼ中央部に位置する桧原湖は、 その昔磐梯山の噴火による噴石によって堰き止められて造られた湖です。 そのため、湖の各所にはその噴石の激しさをうかがわせる無数の島やハンプが点在し、 地形の変化に富んだ大変美しい所です。
湖の形状は南北に細長く、 地図で西を下にして見るとちょうど左を向いた馬の形に似ていることから、 湖の各所を「馬の首」のような 馬の体にちなんだ名称で呼ぶこともあります。

桧原湖はもともとワカサギの氷穴釣りが有名ですが、 最近は日本では数少ないスモールマウスバスの釣れる湖として人気です。 実際釣れるバスの9割以上はスモールマウスのようです。

初日 なにかとセピア色

いつも行き当たりばったりでろくな下調べもぜずに釣行しているので、 まずは湖を1周ドライブしてポイントや状況把握。
ざっと見て、北エリアの方は多少湖岸が開けているんだけど、 南エリアはかなり入組んでいてリザーバー的な雰囲気。 おかっぱりにはやや辛そうだけど非常に魅力的。
そこでまずは南西端、ちょうど馬の後ろ足先端にあたる雄子沢(おしざわ)と言う場所で 降りられそうな所を見つけたので、そこからおかっぱりスタート。

このポイントは鋭く切れ込んだワンド状になっていて、 その一番奥には足をつけたら凍り付きそうなほど冷たい 水量豊富な流れ込みがあります。
各所で測った表水温度は20度半ばとかなり高かったので、 私の中ではこういう場所こそワカサギの群れていて、 ラージより冷水を好むと言われるスモールもこういう場所に集まっていて… と言うイメージが膨らんでいました。

リザーバー的雰囲気
2日目の写真です。初日デジカメ壊れたのよ(T-T)
ところが実際見ると、確かに流れ込み周辺にバスの姿はあるんだけど 思ったほどじゃないし、ベイトの姿は全くない。 ウェーダーを着て広範囲を探ってみると、対岸のどシャロー、 むしろ妙にぬるいぐらいの場所のほうが魚影が濃い。 「冷水にも対応できる」と言うだけで、 やっぱり温かいほうが好きなのか?
で、そのシャローで3.5gのミニラバジをキャストすると、 ごごごゴンッと言う何とも不思議なアタリ。 スイープ気味に合わせてみると、かかっていたのはアタリの大きさに反して極マメ。 しかも途中でばらし。

一方相方はどうやらアタリが続いているらしく、 ひとり流れ込み周辺で粘っていましたが、 どうにもあわせがうまく行かないらしい。
そばでは地元の方と思われるバサーが、 非常に小さいワームで2,3匹釣り上げてはいましたが、 これもかなりの極マメ。
なんとなくこの場所は違うらしい…

続いて馬の後頭部(一般的に呼び名ではないです)辺り で広く探れそうな浜を見つけていたので、そちらに大きく移動。
ここは小さな流れ込みがいくつかあって、 午前中に見てまわった時は大型のトラウトの群れも目撃していたので、 かなり興味深い何かがあるに違いないと期待していました。
ところが探ってみるとどこまでも続くシャロー。 何とも面白味にかける場所なんですが、ある1ヵ所で私のラバジに連続バイト。 それもロッドごと持ってかれそうなぐらい激しいアタリにもかかわらず、 すかさずスイープしても全くのらない。

結局初日はスモールが何を好むのか、どこがどういう場所なのか、 どう釣ったら良いのか、全てが訳分からないままボウズで終了。
なんか憂鬱。コンビニの看板までセピア色に見えるよ…あっ、ホントにセピア色だ!

2日目 朝霧が晴れたら

ひとまず「見えるバスが一番多かった」と言う理由で今日も雄子沢へ。 ただし、だいぶ本湖よりのポイントで開始。
しばらくすると、先行していた地元の方にヒット。しかも連続。 見ればヘビキャロでかなりの遠投をしている。
なるほど、昨日の感触からして決して魚影が薄いわけでもないし、活性も悪くない。 ならば広範囲を効率よく探るのが良いわけだ。

そこで昨日の3.5gのミニラバジに4incグラブを付けてスピニングでキャスト。 NewアイテムのGLXならこれで結構飛ぶ。
しばらくすると待望のごごごゴンッと言うアタリが来たので、 今度は即あわせと言うより、 ちょっと竿先を送ってやってから遅れて一気にスイープ。 これでばっちりフッキング成功だ!
上がってきたのは25cmぐらいの痩せ気味だけど、まぎれもないスモールマウス。 たったこの一本で、 昨日の憂鬱もすっかり晴れてしまいました。 クーッ!昨日の極マメが初スモールにならなくて良かった(笑)

この後は夕方まで気分良く中瀬沼の展望台やいかり潟を観光してまわりました。

2日目 気分はあかねいろ

一投目ですよ
まっ、まさか!
ここからのりのり
そんなんでいいわけ?
さて夕方は北上して馬の鼻筋(これも一般的な呼び名ではないです)に向かいました。
この場所は初日の馬の後頭部同様ちょっとした浜になっているのですが、 どちらかと言うと砂利よりも土質のところが多く、 一般的に「ラージよりも硬い底質を好む」と言われ るスモールには不利かなぁと思われます。
ただ、唯一気になったのが対岸に ワカサギ釣り用のドーム船がたくさん係留されていたこと。 オフシーズンの今はただ単にそこにしまってあるだけなのでしょうが、 きっとこのワンド内にワカサギの好ポイントになるような 何かがあるに違いないと思ったのです。

早速私はペンシルをキャスト。 フラグラブのテキサスリグをキャストする相方に「沖って深い?」と聞いてみると、 「うん、ライン止まらないよ」との答え。
「えっ、それって釣れてるんじゃない?」って事であわせてみると、妙に重たい。 上がってきたのは体型の良い30半ばのスモール。これはまいった。
でも次ぎ投げて見たら実は全然浅かった。 相当の間バイトに気がつかなかったらしい…

翌朝は私だって
スモール自己記録
その後日暮れ間近になって、私のペンシルにも何度かバイト。 そのうち1度はかなりの良型が身をそり返して出たんですが、約2秒後にばらし。 あぁ、ショックラージ。
スモールのトップでのあわせはかなり難しくてスリリングです。

それにしても結局この場所もこれと言った決め手があるようにも感じなかった、 と言うより一番良くなさそうだったのですが、 結果的には一番よく釣れてしまいました
最終日も朝マズメだけやってみたのですが、トップでは出なかったものの、 グラブのジグヘッドなどでまずまずのサイズを連発しました。
まだぜんぜん良くわからないけど、とりあえずバス釣りであることに違いはない。 やっぱり楽しいなぁ。

最終日 この際だから

桧原湖に来て初日から感じたことなんですが、 地形的に入り組んでいるせいか1日を通して非常に水面が穏やかです。
河口湖なんかに比べれば船の往来も少ないので、 これならフローターには最適でしょうし、 船酔いする私でもボートで出られそうだな。 おかっぱりでまわれる場所も限られてるしということで、 朝マズメのおかっぱりの後、思いきって5,6年ぶりに ボートでの釣りにチャレンジしてみることにしました。

ホントはもっとイイ男です
私も免許とろっ
やっぱり2日目に観光したいかり潟に行きたいのですが、 いかり潟へは遊歩道しかなく車で近づくことは出来ません。 そこでまずは対岸の遊覧船乗り場のボート屋に行ったのですが、 思いのほかポイントまで遠かったのでこれは無理だろうと断念。
仕方なく入船ワンドでおとなしくしとこうと、そちらのボート屋へ。 ところがなんといかり潟まで エンジンボートで送迎してくれるそうな。 料金は遊覧船乗り場の方より500円高かったのですが、 ジェットボートでいかり潟まで周遊したと思えばむちゃくちゃお得です。
良く思うんですが、私ってなんかついてる!
で、今人気のGackt似のかっちょいーお兄さん の操船でいかり潟入り口の島へ。 そこにちょっとした桟橋があって、そこから手こぎを出してもらうことに。

いかり潟周辺は大小の島がたくさんあって、どこからやろうか目移りしてしまいます。 が、ちょっと風があってすぐ流されてしまうので、 予想していたことではありますが、なかなか思うように攻められない。 でも良く考えてみたら、この適度な風を利用すれば まるでエレキで流しているかのように釣りが出来る。
そこで、この風向きと平行した岸を探して自然に流していると、 気がつけばいかり潟の中に入っていきました。

まるで接待バッシング
この後操船代わってもらいました
普通、こういう入り組んだ場所は こんな夏には真っ先に水が悪くなりそうなんですが、 このいかり潟は近くに中瀬沼などの無数の湿地があるように、 きっと湧き水が豊富なんでしょう、ひときわ透明度が高い様に思います。
で、いかり潟に入ってすぐに突き当たる小島の周りでキャストしていると、 バレットのワッキーをやっていた相方に強烈なバイト。 しばらくのファイトを楽しんで上がってきたのは30後半の良型。 桧原湖でこの時期このサイズが釣れればまずまずと言って良いのではないでしょうか?

この後いかり潟の中をぐるっとまわってまた最初の小島に戻ってくると、 今度は私に待望のバイト。 相方には及ばないものの、30強のスモールをゲット。 正直、引きはラージの方が断然面白いと思ってましたが、 これぐらいのサイズはスピード感があってなかなか良いです。

結局いかり潟の奥では小さいのしか釣れなかったので、 どうもこういう入り口のような 水通しの良い場所が良いのではと思い、 この後いかり潟を出て島エリアの本湖に一番近いあたりを中心に、 特に大きな岩やウィードのまわりを攻めてみました。 この頃にはだいぶ操船にも慣れて、かなり思い通りの攻めが出来ていたのですが、 結果的にはいかり潟を出てからはボウズ。 でもホント楽しい釣りが出来たので、3時半で納竿としました。

まとめ

おまえの噴火のおかげだよー!
でも何もそこまで爆発せんでもなぁ
なんだか最後までスモールマウスバスって良く分からないまま終ってしまいましたが、 まぁそう簡単に分からないだけにもっともっとやってみたいと思いました。
いつもならこのまとめで私なりに感じたことをいろいろと書いているのですが、 今回の釣行ではそれが多すぎて、まだまだ私だけのシークレットにしておきたい、 まだまだ試してみたい面白いこと(?)がいっぱいあるのでやめておきます。
こんなに探求心旺盛で、いろんな事を楽しんだのは久しぶり。
この気持ちは皆さん自身に実際に体感してもらいたい。

最後は再びガックンの操船で、気持ち良く風を切りながら裏磐梯ともお別れ。
でも必ずまたすぐ来るぞ!
だってバス釣りが好きだから!!
こんな気持ちにさせてくれた桧原湖に感謝!!!

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