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Fishing Report
釣行レポート
ウキウキ天国スモール三昧…桧原湖(7月28,29日+8月3,4日)

出かける時は忘れずに…
このコピー懐かしすぎ?
前回の釣行記でもちょっと触れましたが、 桧原湖はリザーバー的雰囲気の場所が多く、 おかっぱりにはやや辛い感じ。 その代わりボートなども少なくて波静かなため、 フローターで遊ぶには最適な湖です。
ところが、前回はフローターはちゃんと用意していたのに 肝心のポンプを忘れるという初歩的ミスを犯し、 そんなわけで今回はしっかりとポンプも持って フローター三昧してまいりました。

こつこつ地道なA型…7月28日

まず初日は気になる馬の鼻筋エリアへ。 このなんとも面白味にかけるこの場所が、なぜ前回あんなによく釣れたのか、 その調査目的で入水することに。 ベイトタックルにラバジをセットし、これを真下に落としては巻き上げて、 その巻き上げ回数で水深を測って地形の変化を探ろうと言う 地道な調査です。

サビキ釣りが良いのか?
到着してみると、この広いワンド内には誰もいない。ボートもいない。 相変わらずの不人気です。 ところが入水して一投目にヒット。35cmのまずまずのサイズ。 今回からはちょっとした秘策があって、 あわせも一発目からばっちり。 前回のような苦労はもうありません。
釣れたのは水深3mほどのウィードエリアで、 岸から約50mほど沖までは土質のこういったシャローが続いていて、 エビ藻系のひょろ長いウィードが密集しているようです。
そして驚いたことに、ランディングした時にバスが口から写真のような物を吐き出しました。 まるでオキアミのようなホントに小さなエビです。

貴重なラージも出ました
妙にうれしいのは何故?
続いて今度は沖にキャスト。 沖は明らかにかなり深いようなので、そこからラバジをずる引いてみると、 何やらブレイクらしきごろごろ感が。 その辺りを丁寧に調べてみると、水深約4mから一気に 10mぐらいまで落ちるブレイクを発見。 そしてそこから対岸ぎりぎりまではひたすらほぼフラットな10m。 一巻きの誤差もない。 対岸はこちら側とは対照的にドン深になっています。 しかも基本的に底質は土のようで、 そこを引きずっていても特にごろごろ感はなく、 ただ枯れ葉が良く引っかかってきました。

で、このディープフラットを調査している際、 ラバジが着底と同時に何度となくバイトがありました。 魚探がないので分かりませんが、 たまたまベイトの群れがまわってきたのでしょうか。 私も相方もしばらくはお祭り状態でしたが、 その後ぴたっと反応がなくなってしまいました。
しかしこんな深いところでバスを釣ったのは始めてだったので、 真下に引き込まれる独特の引き が堪能できて最高でした。
この日は発見と驚きでいっぱいです。

まだまだ地道なA型…7月29日

いいとこなんですけど…
バックは京ヶ森と言うらしい
翌日は釣れそうで釣れない雄子沢へ。 ここでも地道に調査。 主に初日の場所との違いは何なのかという点に焦点を絞って調査してみたのですが、 岸際がだらだらとシャローな点、そこからブレイクがあってその先は10mぐらいのディープな点、 さらにそれが対岸ぎりぎりまで続いている点とよく似ています。 ただ違っていたのは、底が土質ではなくかなりごろごろ感がある点と、 大きな流れ込みの影響か水温が低い点。 特に水温は、この場所が低いと言うよりは 初日の場所が妙に高い気がします。 底から温泉でも湧いているんではなかろうか…ってぐらい良いあん梅です(笑)

で、結局この雄子沢ではまったくのノーバイト。 まぁシャローをやっていけば釣れなくもなかったのかもしれませんが、 少なくともディープでは全く気配がありませんでした。 単にベイトがまわってくる時間ではなかっただけなのか、 それともそもそもベイトがあまりまわってこない場所なのか…?

ちなみに午後は再度鼻筋エリアへ。 ここはやっぱり誰もいない。そしてやっぱりよく釣れる。 シャローでもディープでも… それにアベレージも33ぐらいとなかなか。
明らかに雄子沢のほうが釣れそうな気がするんですが、 何か考え方が間違ってるのでしょうか?

ちょっとしつこいA型…8月3,4日

すっかりスモールの味をしめた我々は、翌週も懲りずに遠征。 もはやこの距離を遠征とは感じない今日このごろ…

おじいさんは川で洗濯
桧原湖は流れ込みが多い
今回はいろいろと釣り方を試してみようと思い、 まずは確実によく釣れる鼻筋エリアへ。
ところがいつものラバジをキャストしても、待てど暮らせどノーバイト。 漁協の人に聞くと、今朝激しい雷雨があって、しかも最近急激に冷え込んだらしく、 状況は厳しい様子。 確かに長そでを着ていても肌寒く、水もやや濁り気味でした。

結局午後5時を過ぎて、ようやくシャローで2本ゲット。 あまりにもタフなので、これでは新たな釣り方を試しても成果が評価しにくい状態です。
そこで翌日は釣り方を試すのはあきらめて、再び地形調査をすることに。 まず午前中は桧原湖の一番北端の東側、 糠塚島のあるワンドで入水してみました。 ここは私にとってまったくの初めての場所です。

沖を見渡すと、100mぐらい先の水面にもウィードが顔をのぞかせていて、 ここはかなり遠浅な感じです。 ならばその先まで一気に行ってみようと思い、 とりあえずトローリングでもして行こうと岸に向かってラバジを一投しました。 すると、着水直後にガツンと言うバイト! ベイトリールのクラッチを切っていたにもかかわらず、 手元に明確に伝わるほどの激しいバイトです。
すかさずフッキングして上がってきたのはいきなりの良型35cm。 そしてこれもランディングと同時に食べていた物を吐き出したのですが、 7,8cmのハヤ?とやはり例のオキアミ のような物がたくさん出てきました。 こんな小さな物を一体どうやって食ってるんでしょう? まさかクジラのひげのようにエラでこしているのか、 はたまた単に呼吸してると勝手に入ってくるぐらいエビがいっぱいいるだけなのか…?
それにしてもどうしてスモールって食ってた物をこうもよく吐き出すんでしょう? そのうちなんかすごい物が出てきそうで恐い…

お、お静かにっ!
スモールは生きがイイ?
結局沖の糠塚島周りまで行って、ワンド内をぐるっとまわって返ってきたのですが、 一番深いところでも5mほどと全体的に浅く、 岸周りはずーっとエビ藻系ウィードが茂っていました。 おかっぱりで狙うなら、朝夕に遠投のきく トップ系のルアーで広く探ってやるのが良さそうです。
で、釣果の方は戻り際にまたシャローで33cm を追加したのみで、一番深いあたりでは岩もごろごろしていて 良さそうだったのですが、そちらでは全く音沙汰なしでした。

もしかしたら昨日今日は北エリアが全体的にだめなのかも?と思い、 午後は今度こそ真価の問われる雄子沢へ。 が、シャローでは小さいながら もそこそこ釣れましたが、ここでもディープでは無反応。 基本的に私は終始ラバジを使っていたので底の釣りがメインになってます。 じゃぁ中層やってれば何か違ったかも、と言うとそうでもなさそうで、 バレットのワッキーをしていた相方はとうとう2日間ノーフィッシュでした。
もしかすると全体的にちょっとターンオーバー気味だったのかもしれません。 どの場所でもシャローでの釣果は安定していたようです。

まとめ

前回の釣行から1週間たって、その間私なりにいろいろと考えて 今回はそれらを試してみました。

まず一つ目はやはりラージとのあわせの違いの克服です。 スモールはラージのようにガバッと食ってじっとしてることは希で、 くわえた瞬間サーっと走っていく感じが多いようです。 従って、手元にはコンコンコンコンコンとギルのようにひたすらつつかれてるような感じで伝わってきたり、 あるいはいきなり竿を持ってかれそうなぐらいひったくられたりすることがあって、 先調子の硬い竿だとアタリをはじいてしまうことが多くありました。
そこで今回は大胆にもラバージグをクランキングロッドに セットして使ってみたのですが、 これが結構はまった感じで、この4日間はミスバイトほぼ0でした。 ライトリグだったらダウンショット用としてよくあるソリッドティップのロッドとか、 要は感度より食い込み重視のロッドを使ったほうが良いようです。

今回フル回転のラバジ
労働基準法違反じゃ!
次にルアーですが、これは本当はディープでのメタルジグとか、 シャローでのスピナベとかを試してもう少し幅を広げたかったのですが、 残念ながら予想以上にタフで結局ラバジ一辺倒になってしまいました。
とはいえ、スモールと言うと口が小さいと言うこともあって、 一般的にはラージ以上にセコイ釣り方が主流になってるような気がしてならないのですが、 むしろラバジ+パワーホッグとかフラグラブのテキサスとか、 結構ボリューム感のある大ぶりなルアーが有効 だと言うことが強く感じられました。

そして最後にバスの探し方なんですが、 意外にシャローに居着きのような感じで 良い魚が多いんだなぁと感じました。 一般的には「ベイトについてる回遊魚」と言うイメージが強いように思われます。 確かにそういう固体も多くて、ワンドのど真ん中とかで お祭り騒ぎのようにバッタバッタと釣れ出したかと思うと、 突然ぴたっと釣れなくなってしまうと言う事も多くありました。 でもそれもあくまで「ラージに比べて…」と言うだけで、 なにもカツオやシイラじゃないので普通にシャローのウィードとかを探ってれば 確実に安定して良い魚が釣れるようです。

今回は意外と一般的なイメージに反した釣り が出来たんじゃないでしょうか? 皆さんの釣行の参考になれば幸いです。

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