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'02 Report



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Fishing Report
釣行レポート
真夏の初体験物語…桧原湖+小野川湖(8月11〜13日)

君にムチューさ!
いじくり中
相方と久々に連休が合ったので、またまた桧原湖方面に行ってきました。 だぁって、夏にあれほど気持ちいいところはないよ。 それに今回は秘密兵器もあるし…


8月11日 この快感を知ってしまった

本当は前日からお休みだったのですが、 今回の釣行にどうしても買っておきたい物があって、 あえて出発を一日ずらしてまでもそれを手に入れたのです。 そう、以前から桧原湖釣行にはどうしても必要だといっていた魚探です。
購入したのは米国EAGLE社製のFISHEASY2。 いわゆるポータブルタイプの魚探とは思えぬ高性能で、 画面表示も非常に細かく鮮明でこれはお買い得だと思います。 説明書によると、冷戦時代に磨いた世界最高の探査技術は 日本のものなど比じゃないんだそうな。 なんと頼もしいこと。

お前を狙い撃ち
30cm超えるとちょっと魚体の見栄えが違う
さて、まずは魚探でなにがどんな風にみえるのかを試してみたかったので、 ひとまず桧原湖のいつもの場所で入水してみることに。 魚探本体をフローターにマジックテープで固定し、 センサー部は500mlのペットボトルにくくりつけてそばに浮かせていざ出動。

入水ポイントからしばらくは比較的浅いウィードエリア。 約4mのレンジに底を示すグレーの層と、その上に高さ2mほどのもじゃもじゃした黒い影が映る。 おぉっ、なるほど!
そこから沖へこぎ出していくとだらだらと深くなり、 水深7mぐらいのところで底を示すグレーの層の幅が急に広くなる場所を発見。 後ろを振り返えって見ると少し張り出した岬状の山が。 なるほど、硬い地層が残って岬状に水中にも張り出してるのかぁ。

なぁんて感心していると突然ピピッ!っとフィッシュアラームがなる。 水深4m付近にすんごいベイトの群れが映る。もうピーピーなりっぱなし。 それまで表示に夢中だったので、慌てて竿を出して常吉を投入。 中層を意識してスイミングさせると、ほどなくしてゴンッというアタリが。 あがってきたのはここ最近ではお目にかかれなかった30upの良型。 やっぱり深いエリアで釣れるのは少しサイズがいいみたい。
それにしてもスモールってファイト中に食べていたものをよく吐き出すことがあるのですが、 ここ最近シャローで釣っていたのはみんなエビしか出てこなかったのに、 この魚群についていたバスからはちょうど3incぐらいのワカサギがいっぱい出てきました。 なんか魚探ってすごい。すごすぎる。 それを狙って釣ってしまった自分ってちょっとかっこいい(笑)

ついに40upと思ったのに…
マスとスモールは引きがそっくり!
この後いつもの水中島周りとかをいろいろと回ってみたりしたのですが、 いきなりあんなベイトの群れに当たったのって実は相当運がよかったのかも。 それっきり2度とあんな大きな魚群にあたることはなく、 なんかフィッシュアラームがならないと全然釣れないような気になってしまう。
ところが意外にも先ほどの魚群で釣れたのは期待に反して2本どまりだったのに、 逆に何の反応もない水深8mぐらいの底で結構いいサイズが連発する。 こういう深い場所にいるバスってのは必ずしもみなベイトについて回遊してるってわけじゃなくって、 何かしら別の要因があって居ついてるでしょうね。 もしかしたらどこかに湧き水とかがあるのかなぁと思って、 音波の指向角を変えてみたり、感度やグレイラインを変えてみたりといろいろやっては見たのですが、 さすがにその要因をつかむまでにはいたりませんでした。
そんなわけで集中的に釣れまくるというよりはぽつぽつと釣れ続ける感じ。 それでも4時間程度で30upばかりを10数本に、 おまけに60cm近いアメマスなんかも釣れちゃって、 湖上は絶え間なく大騒ぎだったとさ。


8月12日 ちょっと浮気

早朝のキャンプ場前
初日であらかた魚探に慣れたつもりの我々は、 二日目ははじめてのフィールド小野川湖へ。
この日は前日の夜空がうそのような雨。 それでも午前中は時折晴れ間も見える小降りだったので、 今回お世話になっている庄助キャンプ場前から フローターで出撃してみました。

しばらくは入水ポイント付近をうろうろした後、深場を求めて沖へ。 と、その途中の浅場で相方にヒット。 サイズは25、6といったところですが、ここでしばし私も相方も小フィーバー。
後でそのよく釣れたあたりを魚探でしらべてみると、 水深2mぐらいのなんだか面白みにかけるフラットエリア。

そこからさらにこいで行くと、ワンド出口の島にあたる。 この島まわりだけは水深4,5mと少し深いプール状になっていて、 浅場に比べると水温も少し低いように感じる。 とりあえず島まわりの急な掛け下がりなんておいしそうかなぁ なんて思ったんですがノーバイト。 どうも深くても浅くても、ある程度フラットなエリアがキモ のような?(いまいち怪しいが)

ただいまフィーバー中
この島を超えてさらに進むとちったぁ開けるのかと思ったら、 さらに似たようなワンドが。 このキャンプ場からフローターで外界に出るのは無理らしい…
諦めて小型の数釣りパターンに切りかえる。 どうも小型はモエビについているようなんで、 水温の上がりやすい日向であんまり風のあたってない浅場で、 ちょっと土っぽい場所を狙っていけばかなりイージーに釣れるような気がしていた。 結局お昼までの3時間ほどで20〜28までを計8本。 実質はこいで魚探見てる時間がほとんどだったから、 感覚的には釣れっぱなしの状態。

午後はかなり激しい雷雨になったのですが、 夕方になってとりあえず雷は過ぎ去った感じだったので、 少々雨の残るなか今度は小野川湖の最上流部のあたりで入水して見ました。 が、このあたりって山あいのリザーバー風ですごく雰囲気は良いのですが、 どこも岸からいっきに水深15mまでも深くなる絶壁で、 どこをどうすりゃ良いのか全くのお手上げ。 小野川湖はちと難しい!


8月13日 もう君を放さない

私とあなたの縁結び
前日の小野川湖でちょっとへこんだ我々は、 この日はさすがに桧原湖へ。 前回から気になっていた桧原湖最北端にある 大山祇神社付近を攻めて見ることに。

入水ポイントは神社のやや西の岬。 前回釣行した大川流れ込みに近いシャローエリアです。
今日はちょっと風があったので、 まずは岸際の水深3m以下のウィードゾーンをチェックして行く。 私はミノーポップ、相方はグラプのノーシンカーでテンポよく流して行くもののノーバイト。 どうもこの付近は良さそうなのに前回同様釣れない。

そうこうしているとほどなくして神社沖ヘ。 今は水位も低いので、岸から2,30m沖の水面下に水没した鳥居をはっきりと黙視できる。 ちなみに岸にある鳥居とこの水没鳥居の間を通過すると魚探にこんな画像が映ります。 ちょっと画面の表示レンジの設定が悪かったので分かりにくいですが、 石積みの参道跡のようにみえます。 こんな構造物が分かると結構ドキドキするでしょ。
だけどこの鳥居近辺ははあまりにも有名過ぎるので、 ボートが入れ替わり立ち代わり次々にやってくる。 桧原湖でこれほどプレッシャーの高いところも他にないんじゃなかろうか? ちょっと常吉で探って見たんだけどノーバイト。

水没鳥居のあたりは水深4m程度。 そこから岸と直角に沖ヘこぎ出していくと、 岸から5,60mほど離れたところでようやく水深8mに達する。 と、ここで流していた常吉に待望のあたりが。 やっぱりこのレンジかぁなんて思って合わせて見たら、 目の前の水面でいきなりジャンプ。 風が強くてようわからんかったのですが、 実はだいぶ上層で食ってきたようです(^^ゞ
その後もしばらくこの辺りで粘っていると、水深2mぐらいに時折ベイトの反応が。 風が吹いて少し浅い場所にいるんじゃないかと予想していたのですが、 いる場所はあまり変わらずいるレンジだけが上になったような感じです。 真昼間のこんな深いところで着水と同時に何度となくバイトがありました。

しばし良型のフィーバーを楽しんだ後は、さらに流れて神社の東側へ。 こちら側は岸よりも少し深い感じだったので、 今度は岸に向かってこぎ出してみると突然魚探に大きなカーブと黒い塊がうつる。 まるで魚探の画像例 に出てくるような典型的なブレイクと倒木の映像に思わず興奮!
とっさに山たてしてポイントを確認し、ラバージグを投入。 なんとそのラバジまでがしっかり魚探に映っている。すごいなぁ。
水深は6m弱。着底してちょっと引きずると、早速倒木に引っかかる感触が。 竿先をちょっとはじくようにしてはずした後少し送るようにフォールさせると、 コーンというこれまたなんとも絵に描いたようなバイト。 あがってきたのはスモール自己記録タイの35cm。

写真は後で同じあたりを通過したときにとったもので、 あまりインパクトのある映像が取れていないのが残念ですが、 私が最初に見た映像ではブレイクの浅い側に高さ2m近い黒いこんもりした塊が映っていました。
このあたりはこういった倒木がいくつかあるみたいで、 夕方にかけてまさに大フィーバー。 もうすっかり魚探にメロメロ…


まとめ

今回は魚探のおかげで水深や地形、ベイトの群れなどを確認することができたので、 今までただなんとなくやっていた深いエリアでの釣りにも 多少深みを増すことができたような気がしています。 が、それと同時に、こんなのは魚探の釣りのほんの入り口にしか 過ぎないんだなぁということも強く感じてしまいました。
というのも、今回7,8mという水深を狙って確かにサイズアップを図ることはできたのですが、 一体この水深の何がキモだったのかは全く分かってないし、 もっと深い場所はどうだったのかもやってないし。 結局フローター程度の機動力ではせいぜいボトムの変化やストラクチャーを 見つけて狙い打つ釣りが関の山で、 魚探から得られる情報を駆使して要因を絞り込むような釣りには やっぱりボートだなぁなんて…
って言うかアルミボートとかでやってる人たちって 今までこんな楽しいことやってたのかぁなんて思ったら 急にうらやましくなってしまいました。
まぁこんな機器に頼らず自分の五感を信じて釣るのも確かに楽しいのですが、 得られる情報が多ければ多いほどバス釣りのゲーム性もより高まるというもの。 皆さんもぜひともこの“魚探の釣り”を一度お試しあれ。

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