Since
July.25.1997

'99 Report



一覧へ

目次

Fishing Report
実釣レポート
だって琵琶湖が好きなんだもん!(9月15〜19日)

魚の絶対数が少ない!、ウィード壊滅!、とにかく釣れん! などなど、今年なにかとよくない噂が多い琵琶湖。
私自身もこの春ウィードの成長の悪さを実感し、 琵琶湖を諦めて岡山に浮気する日々が続いていました。

でも、寝てもさめても忘れられない。 やっぱり琵琶湖が好きなんだな。

台風16号直撃!何だちみはっ!

「いやー、久しぶりに琵琶湖釣行、楽しみだなぁ〜」、 なんて考えてたら興奮しちゃって全然眠れない。 で、何気無しにテレビつけたら台風情報やってるじゃない。 しかも出発当日中国地方を直撃。なんなんだ!
でも翌朝新幹線は平常通り運行していて、無事京都駅に到着。 雨は降ったり止んだりだけどそれほど風もなく、 夕方頃はすっかり雨も止んで、矢橋帰帆島で竿を出すことに。

どうしちゃったの矢橋

島の南北両端には大きな流れ込みがあって、 その影響かちょっと濁りがきつい。 東側のワンド内部はやや濁りは少ないんだけど、 岸際にあまり状態の良くないキンギョモ系のウィードが茂っている。 前はこんな変なのはなかったのになぁ。

まずはひと安心
90%の人が常吉で護岸沿いを狙ってるみたいだけど、 取りあえずギルのアタリがあるからやってるって感じ。 誰一人釣れてない。 この変なウィードの向こう側になにかあればなぁと、 バズベイトを遠投していたらいつのまにか 30強のバスが釣れていた。 釣ったって感じではないけど、 この日は台風で釣りも出来ないと思ってたからうれしかったなぁ。

最終日にもほぼ調査目的で矢橋を釣行し、 特に北側を重点的に調べてみましたが、 ちょうど護岸沿いの並木が終わるあたりから 本湖側一体の湖底にはほんとに何もない。
湖岸道路の橋脚より本湖側あたりは、 かけあがりのようなゴロゴロ感があるが、 こうもウィードがないと釣れそうにない。
でも橋脚から2、30mワンド側に行ったところのちょい沖に、 すごくきれいな短いクロモが茂っているところが1ヶ所だけある。 もし今回の濁りが台風の雨による一時的なものなら、 ここはいいピンポイントにもなり得ますが、 矢橋全体的に見てあまりいい釣りが出来そうな雰囲気はありませんでした。 やっぱり春先の浚渫工事の影響があるんじゃないかなぁ。

ただでは済まない鐘化ワンド

2日目はまず鐘化へ。 例年この時期の鐘化はウィードで埋まって釣りにならない。 今回の釣行では、この状況を見極める ことで琵琶湖のウィードがどうなのかが少し分かるんじゃないかなぁ なんて考えていました。

さて、まず見えてくるお化けワンドでは結構ウィードが入ってきてましたが、 結構まばらで埋まっていると言う感じではない。
以外に良さそうだなぁと思いながら、またしてもバズベイトを取り出す。 このお化けワンドでは、子バスの姿はあるものの反応はなく、 このまま南のワンドの方へ移動しながら投げていると、 ちょうどワンドに差掛るところで「ガボッン」と言うものすごいライズ。 「うわー、すごいの跳ねたねぇ」なんて見とれてたら、 手元にすごい重い引き。 えっ!自分のルアーにバイトしてたの? あほなことにぼーっとしててずいぶん対応が遅れてしまった。 浅いところなんで一気に抜き上げないといけなかったのに、 案の定ウィードに潜られてふっと軽くなってしまいました。
く〜、これ上げてたらHPでもかなり見栄えがしたのになぁ。 なんか最近「逃した魚は…」自慢 になってきてる。まずい。

無念、ここまでか
鐘化の岸際は結構きれいなウィードが茂ってるんだけど、 水通しがあまりよくないみたいでアオミドロも多い。 でもバズの遠投でこれだけ良いのが反応したってことは、 沖目はだいぶいいのかも。
少し大きめシンカーにリーダー長めの常吉で沖に投げて、 ウィードの上をブツブツとからませながら引きずってくると、 とりあえず30強のは釣れた。 最初にロッドに常吉をセットしてたからこれで行っちゃいましたが、 浮力のあるワームでのスプリットショットがベストだと思います。

ひとまずそこそこ釣れたし 「何だ琵琶湖もまんざら悪くないな」 って思ってました。

なぜか分からん蓬莱浜

2日目の後半と4日目は蓬莱浜へ。 6月に来た時はウィードはまだ短かったけどきれいだったし、 ベイトも多くて釣れそうなのに釣れなかった。 今はどうだろう???

着いて見るとかなりウィードが伸びている。 流れ込みの沖目は水面まで出ている。 そして相変わらずベイトがわいていて、 すごい時はナブラだってる。

異様な静けさ、土曜の午後
2日目の時は小雨模様だったので、 ウィードが水面に顔を出している周辺をバズベイトで狙いました。 すると早速のバイト、がのらず。 もう1回同じところに投げるとまたバイト。 サイズ的には30後半ぐらいでしょうか? もう興奮状態なんでしょう、ポッパーにかえて取りに出たんですが、 2回目の時に一瞬だけのりかかってしまってたのでもう出ませんでした。

その後バイブレーションにしたり、ミノーにしたり、 スプリットにしたりと試したんですが、全くノーバイト。 こんなに良さそうなのに、 どうして釣れないのか本当に分かりません!

期待度☆☆☆ 安曇川河口

3日目と4日目はいつも行く安曇川河口の新堀船だまりへ。 ここ2、3年ぐらい、この時期の船だまり周辺はあんまり水質が良くないんだけど、 今年はかなり良くって船だまりの中もウィードが透けてよく見える。 沖のウィードも良くて緩やかな風が吹いている。 しばらく見ていると、ものすごい数のベイトがまさに固まり って言う感じでぶわーっとわいてきた。 これは期待出来そう。

まずはテトラから沖に向かってバイブレーションで。 ところがちょっと反応がない。 でもバイブレーションがいいよなぁと思って、 最初はラトリンラップの5cmを使ってたんですが、 途中から小さ目のソナー(メタルバイブ)にかえてみました。 するとプルンと手のひらサイズのバスが。
おかしいなぁ、もっとごんっとくるはずなんだが… でもこのマメバス、腹一杯食っててランディングと同時に フンをするほどでした。 堤防沿いを見ているとポイント解説コーナーでも紹介している デカバスファミリーもすでに現れていて、 こいつらも「デカイ」って言うより「まるいっ」 ってぐらい太ってる。 これが釣れたらめちゃくちゃ重いだろうな。
彼らの存在は最近結構有名になってきてるみたいで、 これ狙いで来てる人たちも結構いましたよ。

結局私はこの後常吉で数釣って、 夕方になってまたバイブレーションでチャレンジ。 強い追い風でめちゃくちゃ飛ぶから 調子に乗って投げまくり。 これで昼間のようなベイトが周ってきたらチャンスありだなぁなんて思ってたんだけど、 後で考えみればこの追い風のせいでベイトは完全に沖に流されてたみたいです。 なんですぐに気が付かなかったかなぁ。
しかも次の日はこの風の影響かアオコのような濁りが入っていまいちでした。

ジグヘットかミノーです!
今年の船だまり周辺は非常に釣りやすい感じですね。 なんて言ったらいいか、ウィードの生え方がやりやすいんです。
みお筋沿いの浅い側のウィードが水面まで伸びていて、 ブレイクがわかりやすいからジグヘッドとかライトテキサスで狙いやすいし、 全体的には平坦なカナダ藻のベットが広がっていて 所々にニョロッとエビ藻が飛び出してるから、 リーダー長めの常吉できっちりそれにコンタクトさせられれば、 「今ここであたりがでまーす」って宣言できちゃうほど確実に釣れます。 本当です。

まだこの時点では32、3がMAXでしたが、これからどんどん期待出来ますよ。 50up釣りたかったら ここでスピナベ投げ続ける価値はあります! 数狙うならミノーがすごい、でも自分で言うのもなんですが 私ホントミノーが下手なんです…

まとめ

結論から言うと思ってたほど悪くなかった。 少ないといわれていたウィードも、確かに春の時点では少なかったですが、 ここに来てかなり良くなっている。おかっぱりで見る限りそう思えました。
そして何よりもメディアのパワーは恐ろしい! これだけ悪く言われると全然バサーの姿がない! 普通なら土日の鐘化なんて駐車場がいっぱいではいれないのに、 今回は絶好の行楽日和にもかかわらずがらがら。
蓬莱とかで釣る限り、確かにバスが減ったのかなぁと思わざるをえないところもありますが、 これだけバサーが少なきゃその分いい釣りが出来ます。

例年9月も半ばとなるとターンオーバーの影響が出始めるんですが、 今年は残暑が厳しくてこの時点では心配なさそう。 いろんな人の話を聞いても、 浚渫でもシャローでも釣れてました。 浚渫で良型、ウィードで数って感じでしたね。

秋分の日を過ぎたあたりから急に涼しくなってきたから、 今は浚渫が終わってウィードエリアが爆発してるかも。 おかっぱりでのチャンスも高まりますね。 これを書いている10月2日は JBワールド最終戦の真っ最中。 さて優勝者はどのエリアで釣ってるんだろう。 安曇川沖だったらちょっとうれしいな。

目次に戻る


K&T Original