わかさぎStyle
2009年モデル
わかさぎ便りのタックルデータや穂先作りの参考にどうぞ
No.1 竹扁平 3S用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 165mm | 幅: | 4mm | 適合負荷: | 0.5〜1.5g |
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これまで作ったものは極端に先調子なものばかりで、
今思うと良くあんなのでアタリが取れていたなと…
初めて作ってみた胴調子タイプ
「胴でとらえた小さな動きをその先で増幅して表現する」
が目的なので、胴から曲がりつつも
先端はややしっかりとまっすぐ伸びる調子に仕上げています。
イメージ的には浅い「く」の字に曲がる感じ。
使ってみた感じ、中々のイメージ通りではあるのですが、 竹の火入れ甘かったため、使い続けていると曲がりグセがついてしまうのが難点。
No.2 竹扁平 3S用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 160mm | 幅: | 4mm | 適合負荷: | 0.5〜1.5g |
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No.1と同じ時に作ったもので、コンセプトも全く同じ。
上の写真を見ると微妙な違いはあるけれど、午前中はNo.1を使って、
曲がりグセが付いたらこっちに変更程度の使い分け。
No.3 竹扁平 3S用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 190mm | 幅: | 4mm | 適合負荷: | 0.5〜1.3g |
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No.1、2は垂直方向にラインが動くアタリに特化したコンセプトでした。 しかし水深の浅いポイント(例えば松原湖とか)の場合、 水平方向のアタリ、いわゆる「ラインにしか出ないアタリ」と言われた動きも とらえることが重要になってきます。
近年よく「縦の釣り」と言われる穂先の先端をライン方向に倒して構える釣り方は、 まさしくこのアタリをとらえるための釣り方ではないかと思っています。 しかし穂先全体を倒してしまうことは、 逆に垂直方向のアタリを犠牲にすることになるとも思っています。
そこで考えたのが、胴からしばらくはNo.1,2のようになだらかに曲がり、
先端がまた極端に曲がってライン方向を向くような調子。
胴で従来通りの垂直のアタリをとらえ、先端で水平のアタリをとらえる穂先です。
これは以前にバンディさんで見せていただいた、
いわゆる赤城穂先を参考に、電動用にアレンジしたものです。
いくつか削ってみた中で、このNo.3が一番イメージ通りに仕上がったもの。 今年の松原湖での好釣果を支えた立役者でもあります。 が、残念ながら先端の極端に曲がる部分がいつの間にか割れてしまっていて、 使い物にならなくなってしまいました(T-T)
上の写真は割れてしまった後に撮ったものなので、 当初の調子よりも先端が曲がりにくくなっています…
No.4 竹扁平 MS用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 180mm | 幅: | 4mm | 適合負荷: | 1.25〜2.25g |
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ここ最近は1g前後の軽いオモリで使う穂先ばかり作っていました。 その方がアタリが出やすいと思っていたのです。
たしかに軽いオモリの方がゆったりナチュラルに誘えるので、 食い渋った魚に口を使わせることは出来るかもしれません。 だけどそれが「アタリとして穂先に出やすいか」ってのは別の話だなって気づいたのです。 むしろ重いオモリを背負わせられた方が道糸がピンと張るので、 アタリは穂先に伝わりやすいはずです。
そう考えて作ったのがこの穂先。
調子のイメージとしてはNo.1、2 と近い感じで、
ただ全長を少し長くしたのと、バット部分をかなりしっかり目に残したことで、
ある程度のオモリを背負えるようにしています。
また、竹の火入れを若干強めにしたことで、より反発力の強い穂先に仕上がって、
アタリもはっきり出やすくなっている気がします。
今のところ今シーズンのエース穂先
比較的食いのいい時間帯の速攻用として活躍してくれています。
No.5 竹扁平18cm 3S用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 180mm | 幅: | 4mm | 適合負荷: | 0.5〜1.5g |
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No.3は調子良かったのに割れてしまった…
No.4は、本当はもうちょっと重めのオモリで使うつもりだったのに…
と言うわけで、「No.3のような調子でNo.4より重めのオモリを背負えるもの」 というコンセプトで作ってみたこの穂先。 ところが出来上がったものは全く別物でした…orz
何がいけなかったかと言うと、明らかにバット部分を削りすぎたこと。 No.4のようなしっかり感はまるでなく、 胴調子を通り越して穂先全体がしなる感じになってしまっています。 そこで試しに1gのオモリで使ってみたところ、 誘った時に穂先全体がゆっくり波打つようにしなってくれて、 その動きが渋ったわかさぎに利く場合があるようです。
かなりクセのある穂先ですが、使いようによっては…?な産物です。
No.6 竹扁平18cm S用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 180mm | 幅: | 8mm | 適合負荷: | 1〜1.75g |
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No.5と同時に作ったもので、
あちらが火入れ強めの竹なのに対し、こちらは火入れ弱めの竹を使用。
火入れ具合の異なる2つの竹で作ったら、どちらかが思わぬ産物にならないかな?
といういい加減さで作ったもの。
やっぱダメですね(^^ゞ
そもそもNo.5があんな仕上がりになってしまって、 それに輪を掛けてこちらは反発力が弱いから、 フワッと誘っても穂先が曲がったまんま戻ってこない。 だから全然アタリが出ない。
もしかすると深場で重いオモリを背負わせて
赤城穂先のように使ったらいい仕事したりして?
しないか…
No.7 竹扁平29cm MS用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 290mm | 幅: | 8mm | 適合負荷: | 1〜2g |
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赤城独特の長仕掛けを使いこなすためにと作った穂先。
仕掛けの抵抗感を支えつつ誘いの動きを全体に伝えるパワーとストローク、
それに反する繊細さを兼ね備えるため、かなり長い穂先にしてみました。
しかしこう長いと、削っているうちにどうも先調子気味になりやすいんですよね。 その結果、上の写真を見ていただいて分かるとおり、 あの胴のまっすぐな部分に一体何の意味があるのか!?って仕上がりに。
ストロークが長くなった分、あたりははっきり出やすいので、 胴をつめてもう少し短くしたら意外といい穂先になるかも…
No.8 竹扁平29cm MS用
素材: | 竹(百均すし巻き) | 長さ: | 290mm | 幅: | 8mm | 適合負荷: | 1〜2g |
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No.7同様に、赤城の長仕掛け用に作った穂先。
あちらが先調子になってしまったのを反省しながら削っていたら、
今度は逆に胴調子になり過ぎてしまった…
この長さでこの調子でこのライトさ。3拍子そろうとまぁ使いにくい!
まともに水平にセットすると、アタリは抜群に分かりやすいけど全然あわせられない(汗)
いわゆる縦の釣りのように、斜めに構えて抜き合わせてやれば良さそうだけど、
出来ればまだその釣りに手を出したくないんだよなぁ…
しばしお蔵入りか?