わかさぎStyle

〜 作って楽しむわかさぎ釣り道具 〜

KT伍型(2009年〜 モデル)

スマートタイプ

〜 全体概略 〜

2006年から作り始めたKTシリーズも、 基本機能としてはこの伍型をもって「完成」
そう言いきって良いほどの使いやすさと安定感のあるモデルです。

今回はKTシリーズの総集編という形で細かいところまで紹介しちゃいます。


〜 外形仕様 〜

長さ:170mm 幅:26mm(スプール部 30mm) 高さ:28mm(+足10mm)
重量:45g(電池、ライン別)

かなり小型で軽いでしょ。 参型では4mm厚の木材を、 四型では間違えて5mm厚の木材を使って作っていましたが、 伍型ではそれを3mm厚にしています。

材質はヒノキ
軽くて加工しやすく、水濡れに強いです。&いい香り。 強度的にも全く問題ないです。

〜 スプール部 〜

この部分の作り方で困っている方が一番多いと思います。 ベアリングをどうはめ込むか、シャフトに固定するにはどうしたらいいのか、などなど…

スプール部品はこれだけ

そんな問題がこれ1つで簡単に解決できました。 ミニ四駆用パーツ17mmアルミベアリングローラです。

ベアリングの内輪だけを固定してくれる特殊なスペーサーがついているので、 ベアリング入りのローラーをミシンボビンに接着して、 このスペーサーではさんでネジ止めするだけです。 特殊な加工もなくすぐ出来ます。

この部品はタミヤの通販で買えます。


あとはプラ板で作った円盤をくっつけて、 それに滑り止めシートを貼り付けたらスプール部は完成です。

この滑り止めシートについてはYahoo知恵袋でも質問に上がっているようですが、 ホームセンターで普通に売っているものです。 私は東急ハンズで買いました。


ところで、前作の四型ではちょっと失敗だったスプールの取り外し工具レス化。 この伍型ではナット側を本体固定にし、ネジ側を手回しではずせるようにしました。 ノープロブレムです。

オス
KT四型
あぁっ、ひっかかるよぉ
メス
KT伍型
どうかなさいましてぇ?

〜 フリー機構 ワンアクションフリー 〜

KTシリーズの目玉ともいえるのがこのフリー機構。 置くだけでフリー、持ち上げるだけで巻き上げ開始に切り替わるワンアクション機構です。


普通においてもフリーじゃない

こうやって置くとフリー

その秘密がしなるプラ板と突起



作成途中の内部

モーターは柔軟にしなるプラ板を介して本体に固定されていて、 モーターの自重とプラ板のしなりでスプールに押し付けられる仕組み。 作成当初は押し付け力不足が心配でしたが、 スプール側に滑り止めシートを貼ることで解決しました。
巻上げ力は20cmクラスのイワナも難なく上げるほどで、 安定度に関しても3シーズン使い続けて問題なし。 意外といけるもんです。

〜 今後の方針? 〜

台座に置いて構える、いわゆる屋形船スタイルのリールとしてはもはや完成形だと思っています。 が、松原湖のマイクロフィッシュを相手にして、新たなテーマが一つ浮かんできました。

松原湖で主流のカーボン穂先を使った手繰り釣り。 その釣り方では魚のアタリを目で見て確認するのではなく、 手元で直接感じる事ができるらしいのです。 あんな小さなアタリがビビッとくるなんて、 そんなの今のリールじゃ絶対ありえない。

というわけで、次なるシリーズのテーマは、 ズバリ「感じるリール」
私自身、今から楽しみです。




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