Fishing Report
〜 5月3日 霊峰石鎚 〜
去年も言いましたが四国ってほんとに山深い島なんですよ。
西日本の最高峰もまさかここ四国にあるだなんて、
そう思ったらなんか登ってみたくなりました。
ただそれだけ。それだけであんなところに登ってしまいました。
石鎚山の登山コースとしては、石鎚スカイラインの終点から登る土小屋コース が人気らしいのですが、今回は西条市側からのアクセスの良さを優先して、 石鎚登山ロープウェイを利用する いわゆる表参道コースを選択しました。
キャンプ場を出発したのが7時半前。 途中コンビニに寄ったりしても、8時過ぎにはロープウェイ乗り場に到着しました。
ここまでの道のりでは他の車に全く出会わなかったのですが、着いてみると意外と人が多く、
通常20分おきの運行に加えて臨時便も出るほど。
のんきにしてたら1本乗りそびれちゃって、50分発の臨時便に乗りました。
約10分ほどで上の駅へ。そこからまた意外ときつい坂を15分ほど登ると成就社に着きます。 この場所ですでに1450m。 ロープウェイがなかった時代はここまで来るだけでも大変です。
さて、この先の八丁坂までは、せっかく登った分を下っていきます。
帰りにまた登るのかと思うと早くもうんざりですが、
そんな気持ちをスミレやツツジが癒してくれます。
八丁坂を過ぎるとまた登りになって、
ほどなくして試しの鎖に着きます。
このコースには鎖を伝って登らなければならない厳しい岩場が3ヶ所もあって、
この試しの鎖はそれらを登れるかどうかを試す場なんです。
…がっ!思わず「アホかぁ!」って叫びたくなるようなすんごい岩場。
想像以上です。
これを登れと…
で、あそこが鎖場の頂上 アハハ…
もちろん迂回路もあって、当然パスです。今回はね。
とは言えあんな崖を迂回するんだから、こちらもそれ相応の階段。
ダルい。ダルいしあちぃー。
確か100m登ると気温は0.6℃下がるって理科で習いませんでしたっけ?
ということは、仮に下が30℃もあったとしても1500m登れば21℃、
頂上では20℃を切るはず。
と思って暖かめの格好をしてきたのですが…
何をどう理解したらいいのでしょうか!?
半ばのぼせ気味でボーっとしながらただ黙々と登り続けます。
と、ようやく階段が終わってパッと風景が開けます。 夜明かし峠です。
霊峰石鎚 THE NORTH FACE
この時期まだ雪が残っているのは
大変珍しいそうです。
この雄大な風景を見ると、あれだけ辛かったのに「あぁ来て良かった」と本当に思いました。 実はここでまだ中間点、しかもこの先もあんなきつい登りなんですが、 意外とこの先の方ががんばれました。
一の鎖を過ぎ、土小屋コースとも合流して二の鎖、三の鎖。
残雪を踏みしめながら最後の階段を上りきると、ついに頂上(弥山)です。
予定よりちょっと遅れて12時過ぎの到着。
あんなとこ行っていいの!?
ちなみに西日本の最高点はこのすぐお隣の天狗岳なんですが…
これまた「アホかぁ!」って叫びたくなるようなすんごい所。
イヤイヤもうここで十分です。
だってあれだよっ
確かに修行の山でした
今回の登山、はじめて「ちょっともうしんどい」って思いました。 筋力的にって言うより暑さの方で。 結局頂上でさえ、Tシャツに何か薄手のものでも羽織ればちょうどいいくらいでした。
でもこんな雲ひとつない好天に恵まれるってめったにないことみたいで、 その絶景を眺めながら頂上で沸かしたコーヒーの美味かったこと。 降りてきた時にはあれだけしんどかった事もすっかり忘れ、 また登りたいとさえ思いました。
鎖場と天狗岳
ある意味、次回のために良いチャレンジを残せた
山行だったのかもしれません。