謎のドーナツを追え…秋の遠足ドーナツ編

さて、バラ苑を出た我々は、そこからバスで溝口方面へ。 揺られること15分ほど、新平瀬橋のバス停を降りると次の目的地はすぐそこでした。

そこにはこんこんと水が湧き出すでっかい五右衛門風呂のような…
これ、何だか分かりませんよね? そう、私もなんだか分からなかったのです、最初。

そもそもこの場所の存在を知ったキッカケは地図なんです。 以前にこの記事 を書いたときに川崎の水路網にちょっと興味を持って、 それでネットの地図を色々と眺めてたんですよ。するとね…

ふ〜む
ふ〜む… むむっ?
およっ!?

なんか公園の噴水か?とも思ったですが、 調べてみるとなんと有形文化財にも登録されている建造物だったんです。

これは円筒分水とよばれるもので、農業用水を一定の割合で正確に分配するための施設なんだそうです。 図にあるように、いったん水門でせき止めた水を地下を通して円筒の中央から湧き上がらせて、 それを円筒のまわりに配置した「仕切り」で分配するという仕組みです。

水を分けるだけなら普通に水路を分岐させるだけで良さそうなもんですが、 それだと水位の変動などによって常に正確な分配が出来ないんですって。 そしてその昔は豊かな農村地帯であった川崎地区において、 農業用水の平等で均等な分配が何より重要な事だったんだそうです。 今では想像もつかないことですよね。  (参考サイト→ 円筒分水ドットコム

二ヶ領用水につくられたこの久地円筒分水は正確な分水を実現する施設として評価され、 以降これにならって同じような方式の施設が全国に次々に建てられたそうです。 つまり川崎にあるこの施設が全国の円筒分水のさきがけなのです。 すごいぞ川崎!

歴史的建造物としてもコンクリート構造物としても見ごたえのあるこの施設。 利水設備好きのマニアは是非!!

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