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July.25.1997

'07 Report



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Fishing Report
釣行レポート
8日の天候データ
天気:晴れ 風:弱→中 気温:朝4℃ 日中15℃前後 水温:11℃(上流域)〜14℃(下流域)

8日 これが聖地

いよいよ最終日。朝イチの私はちょっと悩んでいました。
普通に考えたら水温の高い下流域の方がいいはず。 でも明らかに上流域とはパターンが違う。もしや超ディープ?

小島からウチの別荘(笑)が見える
もういいって?
一応シャローの可能性を求め、まずは桟橋前の小島へ。
ここの少しなだらかな岸際をキャロでゆっくりと流していくと、 岬の沖の辺りでわずかなバイト!
しかし全く乗るような感じじゃありません。

その後も似たような場所を探してやっていったんだけど、 なんだかんだでやっぱり深いし、そうなるとジグ系でスローにならざるを得ない。 地味でブラックボックス的なこの釣りにすぐに耐えられなくなってきました。

岩盤パターンの魚は確実にデカイ。 池原に挑戦する以上、やはりこっちで勝負でしょう。

そしてこの日も備後のあの場所へ。が、…
実はこれまでの2回の出船では、誰一人湖上で出会うことはなかったんです。 いくら冬の平日とは言え、あの天下の池原ですよ。 時代は変わったなぁと正直びっくりしました。
しかし今日は土曜日。 さすがに先行者がいました。しかもそこだけに4艇も…

やっぱりこの辺は何かがあるに違いない。

ただ、皆さんは岩盤沿いではなく、沖の恐らくチャネル沿いをシューティング気味に打っていたり、 あるいは張り出しの沖をドラッギング気味に流していたりとちょっと狙いは違う感じ。 とは言えこの4艇の中に突っ込んでいくわけにはいかないので、 カーブひとつ戻った同じようなアウトサイドの岩盤を流すことに。

彼らはここに現れた
すると、はじめて早々に相方が息を呑んだ。 私からは見えなかったんだけど、水深5〜6mの立ち木の根元にものすごくデカイのがついていたらしい。 そしてしばらくするとさらに…

あ〜っ、あ〜っっ!

声出しちゃだめだって分かってても出ちゃうんですね。 あんなの見たら。

最初は鯉かな?って思ったんです。そんなのが15、6匹。
でも側面には黒いスジ。バスだ!
誰が見たって全部50UP。なのにそのうちの数匹はさらにデカイ。縦も横も。


これが池原のモンスター


そしてそのモンスターのうちの一匹がすぐ目の前にふわ〜っと上がってきて、 水面に口をつけてじーっとこちらを見ている。 それは威圧?それとも…
しばらくすると彼らはまた沈んで行って、そのままどこかへ消えていってしまいました。


まとめ

後にも先にもあの出来事がすべてでした。 あの後はもうハイテンション…とも違う、 なんというか「あぁ、やっぱりすごいところだったな」みたいな、 大げさですけどちょっと神聖な気持ちになりました。

10年ぶりの池原…
 “なんか何年やってもちっとも上手くならないなぁ〜” 最近そう思うことがしばしばありました。
でもこの池原に帰って来て、こんな季節のこんな広大なフィールドにポーンと出て、 それでも彼らに出会えた。

 “お前もいいとこまできてるぞ”

なんかそんな風に言ってもらえたような気がしました。

最後まで、本当に最後まで投げぬいた

結局今回バスを手にすることは出来なかったのです。
でもこの先また自分が少しづつ上手くなっていけば、 また10年、あるいは20年後かもしれないけど、 いつかは彼らを手にする日が来るかもしれない。

また通わなきゃいけない場所が出来ちゃったな

今はそのことがうれしくて仕方がないのです。




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